教育基盤連携本部 高等教育システム開発部門シンポジウム
「大学の統合や連携によって学生の学びはどう変わるのだろう」
開催報告
教育基盤連携本部高等教育システム開発部門シンポジウム「大学の統合や連携によって学生の学びはどう変わるのだろう」が、11月4日(金)、Zoomウェビナーにて開催され、 全国各地から120名以上の大学関係者及び企業関係者が参加しました。
シンポジウムでは、藤巻副総長の開会挨拶のあと、広島大学副学長 小林信一氏より「大学間統合・連携の可能性と困難」と題し、大学間の統合・連携で生まれる新しい価値と今後の予測される困難ついて、事例を交えながら講演していただきました。また、山梨大学理事・副学長 清水一彦氏、関西国際大学理事長 濱名 篤氏、名古屋大学教授 砂田 茂氏より、各大学での連携事業、その成果と課題、将来的な展望についても紹介していただきました。
その後の全体討論では、大学の統合や連携によって、どのような教育研究上の新しい価値がもたらされるか等について活発な議論が行われ、シンポジウムは盛況のうちに終了しました。
- 講演(総論)
- 全体討論
開催概要
日 時: 2022年11月4日(金) 9時00分~12時30分
開催方法: Zoomウェビナー
昨今、大学は教育や研究の質の向上、および人材や施設の有効活用などを通じた経営の効率化がいっそう強く求められています。このような背景の下で、2020年4月に東海国立大学機構が設立され、2022年4月には北海道国立大学機構や奈良国立大学機構が発足しました。また近年では大学間の連携が盛んになりつつあります。新型コロナウイルス感染症の拡大を契機として、大学関係者がオンライン教育に馴染んだことで連携が加速したとも言われています。
これら大学間の連携には、専門教育の充実を図るものもあれば、教職課程の存続など切実な課題の解決を図るものもあります。大学間の統合や連携によって学びの選択肢が増加し、特に地方における教育課程の存続が図られることは、大学関係者、特に学生にとって歓迎すべきことに思われます。しかし、統合や連携はどこまで進み、大学での学びはどのように変わっていくのでしょうか。またオンラインを用いても、連携は地域を基盤とし続けるのでしょうか。私たちは多くの興味深い問いを抱えているように思います。
本シンポジウムは、大学間統合や連携に実際に携わる方々に現場での課題も含めての取り組みを報告いただき、知見を深める場を作ります。そしてこのような報告を基に、大学教育の将来ビジョンにつながるような、大学間の統合や連携の在り方を参加者のみなさんと一緒に考えていければと思います。
- 対 象
- 大学関係者
- 参 加 費
- 無料
- 申 込 方 法
- 参加申込フォームからお申込みください。
- 定 員
- 500名
- お問合せ先
- 教育基盤連携本部 nuqa[at]adm.nagoya-u.ac.jp
本シンポジウムに関する質問事項等があれば、上記のお問い合わせ先まで連絡をお願いいたします。
プログラム
- 9:00
- 趣旨説明
- 9:05
- 主催者挨拶
- 9:25
- 講演(総論)
「大学間統合・連携の可能性と困難」
広島大学 副学長 小林 信一 - 10:05
- 休憩
- 10:10
- 講演
-
「大学等連携推進法人における教養系連携開講科目の実践と課題ー大学アライアンスやまなしの事例を中心にー」
山梨大学 理事・副学長 清水 一彦
-
「新しい時代における大学の連携・協働」
関西国際大学 理事長・学長 濱名 篤
-
「名古屋大学・岐阜大学における航空工学に関する連携教育の実際〜航空機の設計から製造、飛行実証・評価までの一連プロセスを実体験できるカリキュラム〜」
名古屋大学 大学院工学研究科附属フライト総合工学教育研究センター長 砂田 茂
- 11:40
- 休憩
- 11:45
- 全体討論
- 12:25
- 閉会挨拶