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2019.01.07

科学三昧inあいちで研究発表を行いました(後半)

2018年12月26日(水)科学三昧inあいちで研究発表を行いました(後半)


名大MIRAI GSC活動ブログをご覧のみなさま、こんにちは。
さて、科学三昧の後半についてご報告いたします。
さっそく写真を見てみましょう。


科学交流会の会場へ移動する人たち

GSC第7班
Changes in body temperature and brain activity in response to enemy odor/天敵の匂いを嗅いだ動物の体温変化と脳の活動をみる

「動物は敵を目の前にした時、戦ったり逃げたりするために体温を上げることがわかっている。しかし一方で敵の姿は見えないが存在を察知した時はどのような反応を示すのか。ラットに、天敵であるキツネの匂いを嗅がせることで敵の存在を察知させ、そのラットの体温変化と脳の活動を調べた。」


第7班のおふたり




 
GSC第8班
Survival Strategies of Epstein-Barr Virus for Escaping the Innate Immunity-Whether EBV BLRF2 protein regulates it or not?/ EBウイルスの自然免疫系から逃れるための生存戦略―ウイルス発癌の新しい分子機構の解明―

「リンパ腫等の重病の原因のEBウイルスには未だ機能が解明されていない遺伝子が多く存在するため特異的な抗ウイルス薬の開発がされていない。今回は機能未解明な遺伝子の1つ、BLRF2に着目して実験を行った。結果、EBウイルスのヒトの自然免疫応答回避にBLRF2は関与していることが示唆された。」


第8班のおふたり




見学者が後をたたず、丁寧に説明していました 

GSC第9班
A Development of Health Care System for Foreign Visitors using “Raspberry Pi"/ラズベリーパイで作る多言語対話機能付き体温測定システム

「近年、訪日外国人の数は年々増加している。一方で、地震や暴風・豪雨など自然災害発生時の情報を多言語で発するシステムは普及していない。本研究では、低価格マイコンであるラズベリーパイを用いて、外国人とのコミュニケーションをサポートする翻訳システム、また健康管理を行う体温測定システムの開発を行った。」


第9班のおふたり




高校の先生も熱心に発表を聴いてくださいました
 
GSC第10班
Development of semiconducting ceramics showing ferromagnetism at room temperature/室温で強磁性を示す半導体セラミックスの開発

「磁性元素であるFeだけを入れたPb(Pd, Fe)O2が強磁性を示さず、磁性元素ではないAgを加えた(Pb, Ag)(Pd, Fe)O2が強磁性を示すことに疑問を持った。そこでAgの代わりにLiを置換したPb(Pd0.95-xLixFe0.05)O2のx = 0.02, 0.05を合成し、X線回折、電気抵抗、磁化測定を行った。その結果、今回の試料が室温で強磁性半導体になることが分かった。この研究は、より私達の生活を豊かにする電気電子材料の開発につながる。」


第10班のおふたり




難しめの内容ですが、興味をもってくれた人には丁寧に説明していました
 
GSC第11班
Studying nanoscale dynamics of two-dimensional protein crystal/高速AFMによるタンパク質二次元結晶のダイナミクス解析

「ヒトの体を構成するタンパク質には機能以外の様々な特徴があり、その一つに結晶の成長や崩壊、結晶内の回転運動などのダイナミクスが挙げられる。観察に使用した高速AFMは試料表面を微小な針でなぞることで表面の凹凸を読み取ることができる特殊な顕微鏡である。高速AFMを用いて、電子顕微鏡では観察不可能なタンパク質の結晶化や脱結晶化、回転拡散を撮影し解析した。」


第11班のおふたり


動画をPCで見せて説明しています


専門性の高い内容ですが、熱心に聴いてくださる方が何人もいました 

GSC第12班
Early Diagnosis Of Cancer By Blood Test-Surviving the age of cancer/血液検査によるがんの早期診断

「血液検査によるがん(特に膵癌)の早期診断方法の開発。血液からがん細胞由来cfDNA(cell-free DNA)を抽出し、KRAS遺伝子変異、DNAメチル化異常を同時に検討することでがんの有無を判定する。体の部位に関係無く診断できるため、膵がんなど、高感度な早期診断方法が未確立ながんに対しても有効なのが特徴である。」
 

第12班のおふたり(ノリノリ)


見学者がいつもいっぱいでした



GSCの研究発表はポスターもスライドも英語なので、高校生にとってはハードルが高く思えたかもしれません。
でも、GSC生たちは英語発表の後に日本語で解説をしたり、日本語の資料を配ったりと、見学者にわかりやすく工夫していました。
会場に足を運んでくださった見学者のみなさま、ありがとうございました。
そして、GSC生のみなさま、発表おつかれさまでした!


記念写真をとりました

科学三昧での英語発表は無事終了しました。
GSC生のみなさん、英語で発表する自信はバッチリですか?
海外研修まであと2ヶ月、発表に磨きをかけていきたいですね。

おまけ:終了後

こんなに仲良くなりました

これからも名大GSC活動ブログをどうぞよろしくお願いいたします。
 
名大MIRAI GSC事務局 熊崎