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2022.12.27

「2022 科学三昧 in あいち」で研究発表を行いました

名大 MIRAI GSC活動ブログをご覧のみなさま、こんにちは。
今回は、2022年度「科学三昧inあいち」での研究発表の様子をご紹介します。

  • 2022 科学三昧inあいち
  • -日時:令和4年12月27日(火)9:40~16:00
  • -場所:自然科学研究機構 岡崎コンファレンスセンター

ポスター発表会場(中会議室)の様子

昨年度はオンライン形式での開催だったため、今回は久しぶりの対面開催となりました。
プログラムは午前の部と午後の部に分かれて、参加者を入れ替える形で行われました。


全体での口頭発表はなくなりましたが、沢山のポスター発表があり、また研究機関や大学のブースも充実していました。
名大MIRAI GSCからは、第3ステージの受講生が10件のポスター発表を行いました。
それでは、GSCの研究発表の様子を見てみましょう。

名大GSC第1班
名古屋市立向陽高等学校2年、三重県立桑名高等学校2年
工学研究科 電気電子情報工学科 情報・通信工学専攻 情報システム講座 佐藤研究室
「Creating a computer player for the "Mojipittann" game/「もじぴったん」対戦ゲームプレーヤーの実現」

名大GSC第2班
愛知県立刈谷高等学校2年、静岡県立静岡高等学校2年
名古屋大学 情報学研究科 自然情報学科 鈴木泰博研究室
「Stress-free touch ~toward zero suicides society~/人の心に寄り添う触覚」

名大GSC第3班
滝高等学校2年、南山高等学校女子部2年
名古屋大学 理学研究科 物理学科 基本粒子研究室、宇宙線イメージング研究室
「Internal observation of trees using cosmic ray imaging/宇宙線イメージングによる樹木の内部観測」

名大GSC第4班
愛知県立西尾高等学校2年、岐阜県立岐阜高等学校2年
名古屋大学 工学研究科 物理工学科 応用物理学専攻 構造物性物理学講座 電子線ナノ物理工学研究グループ 斎藤晃研究室
「Determination of surface diffusion coefficients by scanning transmission electron microscopy/走査透過電子顕微鏡を用いた表面拡散係数の決定」

名大GSC第5班
愛知県立明和高等学校2年、愛知県立刈谷高等学校2年
名古屋大学 理学研究科 化学科 光物理化学研究室
「Dissociation Reaction Control of CH3CN using ω-2ω Intense Laser Fields/ω-2ω強レーザー場を用いたCH3CN分子の解離反応のコントロール」

名大GSC第6班
愛知県立豊田北高等学校2年、三重県立桑名高等学校2年
名古屋大学 工学研究科 化学生命工学科 生命分子工学専攻 分子生命化学講座 生体分子応用化学研究グループ 村上研究室
「Quickly, cheaply & safely/安く早く安全に! 新時代の医療、monobody」

名大GSC第7班
愛知県立岡崎高等学校2年、愛知県立時習館高等学校2年
名古屋大学 医学系研究科 神経遺伝情報学研究室
「Pathophysiology of merosin-deficient muscular dystrophy: studies in mouse model/メロシン欠損型筋ジストロフィーモデルマウスの発症プロセスの解明」

名大GSC第8班
南山高等学校女子部2年、岐阜県立岐阜高等学校2年
名古屋大学 工学研究科 化学生命工学科 生命分子工学専攻 生命システム工学講座 分子生命環境プロセス研究グループ 堀研究室
「The Present Situation of Antimicrobial Resistant Bacteria in Rivers around Nagoya City/名古屋市付近の河川における薬剤耐性菌の現状」

名大GSC第9班
愛知県立岡崎高等学校2年、静岡県立浜松北高等学校2年
名古屋大学 理学研究科 生命理学科 細胞制御学グループ
「Quantitative analysis of transition from condensation to aggregation of a-synuclein, a Parkinson's disease-causative protein/パーキンソン病原因タンパク質α-synucleinの 凝縮・凝集過程の解析」

名大GSC第10班
愛知県立岡崎高等学校2年、滝高等学校2年
名古屋大学 医学系研究科 分子病原菌学研究室
「Phenotypic and Genotypic Characterization of Antimicrobial Resistant Bacteria Isolated from Hospitalized Patients in Vietnam/ベトナムの病院で患者から分離された薬剤耐性菌の解析」


ポスター発表会場の様子(その2)

発表を終えた受講生からの感想をご紹介します。(GSC独自のアンケート結果より)

ポスター発表の感想

-ほぼすべての質問に答えることができました。また、発表を聞きにきてくださった人からお褒めの言葉をいただくことが多く、わかりやすい発表をできたという自信につながりました。
-異なる分野・視点からのフィードバックを沢山いただけました。GSCが終わった後も研究を続けたい、と強く思いました。
-ペアと一緒に考えて、役割分担して、工夫して取り組むことができました。

発表についての課題

-伝えたいことは伝えることができたと思う一方で、質疑応答をあまりスムーズに行えませんでした。
-発表は上手に英語でできたものの、質疑応答を英語で返すことができませんでした。
-質疑応答が少なかったように感じました。自分たちが分かりやすく伝えきれていなかった点も理由の一つだと思います。

他の発表や、大学・研究機関のワークショップを見学した感想

-他校の自然科学部が何を行っているかを実際に見ることができた有意義な時間でした。ユニークな研究もあり、今まで興味があまり無かった分野に興味をもつきっかけとなりました。
-他の高校生の発表も聞いて、興味深いものが沢山あったし、大学のワークショップも面白かったです。
-大学の研究内容をマンツーマンで大学の方に教えていただけてとても楽しかったです。今後の進路の参考にしたいと思いました。

アンケートの結果から、受講生のみなさんが、研究発表をやり遂げて充実感・達成感を感じられた一方で、質疑応答や英語での対応などに課題が見つかったことが分かりました。


普段はなかなか出会うことのない、他校の高校生や大学の先生方から研究発表を聞き、直接お話できる大変貴重な機会だったかと思います。
「科学三昧」を開催してくださった愛知県立岡崎高等学校の皆様、あいち科学技術教育推進協議会の皆様、ご関係者の皆様に深くお礼申し上げます。
また、3か月間ポスター発表の準備に取り組んだ、GSC第3ステージのみなさまもおつかれさまでした!

記念写真を撮りました(午前の人、映っていなくってごめんなさい)

GSC第3ステージは来年もまだ続きます。

次回、活動ブログでお会いできる機会を楽しみにしております。
みなさま、良いお年をお迎えください。

名大 MIRAI GSC 事務局