教育基盤連携本部 高等教育システム開発部門シンポジウム
「未来/AI社会のキャリアに向けた大学教育のカリキュラム」
開催報告
2024年度教育基盤連携本部 高等教育システム開発部門シンポジウムを、10月3日(木)に環境総合館レクチャーホールで開催し、全国各地の高等教育に関わる大学教職員等に対面およびオンラインでご参加いただきました。
今回のシンポジウムは、テーマを「未来/AI社会のキャリアに向けた大学教育のカリキュラム」とし、各分野で活躍される4名の先生方にご登壇いただきました。基調講演は、公立はこだて未来大学の美馬のゆり教授による「AIの社会的影響と教育の転換」、続く講演では、青山学院大学の杉谷祐美子教授による「大学教育への期待とカリキュラム編成の実際」、東京大学の福留東土教授による「多様な学生が主体的に学び合う場としての大学教育を目指して」、名古屋大学の鈴木泰博准教授による「コモンベーシックスとしてのアルゴリズム的思考」と題し、AIが当たり前に使われる社会での大学教育の在り方について、各分野での多様な実践を基にご講演いただきました。
パネルディスカッションでは、講演者間の感想を共有した後、参加者から質問票で寄せられた各講演者への質問にご回答いただき、シンポジウムは盛況のうちに終了しました。
- 基調講演をする美馬先生
- パネルディスカッションの様子
開催概要
日 時: 2024年10月3日(木) 13時00分~17時15分
開催方法: 対面及びオンライン
対面会場: 名古屋大学東山キャンパス 環境総合館レクチャーホール
人生100年時代と称されるように私たちのキャリアモデルは今後大きく変わり、特に急速に変わる労働市場に対応する必要があると言われています。AIが身近に感じられる昨今、一部のホワイトカラー職の消失は実感を伴う予測になりつつあります。そして現在のところ、将来的に消失しない職業は、人間ならではのスキル、例えば、創造性、共感、問題解決、対人関係、そして身体的作業を中心とした職業に集約されると考えられています。
このような大きな変革期において、大学生はどのような知識や技能を身に付ければよいのでしょうか?そのために大学は何をどのように教えればよいのでしょうか?技術革新が著しい社会では、いっそうの教養教育、STEAM教育、汎用能力の習得、経験学習の強化などが必要だとも言われています。そうではなく、既存の枠にとらわれない全く新しい発想のカリキュラムが求められるのかもしれません。このシンポジウムでは、AIが当たり前に使われる社会での大学教育の在り方に主な焦点を当て、議論を深めたいと思います。
- 対 象
- 高等教育関係者
- 参 加 費
- 無料
- 定 員
- 対面80名、オンライン500名
- 申 込 方 法
- <対面の方>
下記リンクより参加申し込みのうえ、当日会場へお越しください。
https://forms.office.com/r/4eMi8SBsbW
<オンラインの方>
下記リンクより申し込みください。
https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_AZ8i6GafRwK3uuTRCD-LCw - お問合せ先
- 名古屋大学 教育基盤連携本部 高等教育システム開発部門 nuqa[at]t.mail.nagoya-u.ac.jp
本シンポジウムに関する質問事項等があれば、上記のお問い合わせ先まで連絡をお願いいたします。
プログラム
- 13:00
- 趣旨説明 加藤 真紀(高等教育システム開発部門 教授)
- 13:05
- 主催者挨拶 藤巻 朗(名古屋大学 副総長)
- 13:15
- 基調講演
美馬 のゆり(みま・のゆり)
公立はこだて未来大学 システム情報科学部 教授
「AIの社会的影響と教育の転換」 - 14:05
- 講演1
杉谷 祐美子(すぎたに・ゆみこ)
青山学院大学 教育人間科学部教育学科 教授
「大学教育への期待とカリキュラム編成の実際」 - (休憩 14:45 - 14:55)
- 14:55
- 講演2
福留 東土(ふくどめ・ひでと)
東京大学 大学院教育学研究科 教授
「多様な学生が主体的に学び合う場としての大学教育を目指して」 - 15:35
- 講演3
鈴木 泰博(すずき・やすひろ)
名古屋大学 大学院情報学研究科 准教授
「コモンベーシックスとしてのアルゴリズム的思考」 - (休憩 16:15 - 16:25)
- 16:25
- パネルディスカッション
モデレーター:安田 淳一郎(高等教育システム開発部門 准教授)
丸山 和昭(大学院教育発達科学研究科 准教授) - 17:10
- 閉会挨拶 北 栄輔(高等教育システム開発部門長)